Duplexと娘のミドルネーム
Duplexは、私たち家族がアメリカで最初に借りた家でした。一帯はDuplexの家がいくつか立ち並んでいた。二世帯住宅のため家賃が割安で、近所の監視もあって治安が良いこと、そして学校が近いというのが、その家に決めた理由であった。
どういうわけか母子家庭が多く住んでいた。週末ともなると別れた夫たちが訪ねてきて、子供とどこかへ出かけていく・・・そんな光景を目にして少なからずカルチャーショックを受けた。そんなときに現地の友人に教えてもらったことがある。
知人と公園でばったりあったとき、きれいな奥さんとかわいい子供と一緒だったとする。知人の奥さんに初対面の挨拶に続けて、「かわいいお子さんですね。お父さんそっくりだ!」などと愛想をいわないことである。理由は、二人は再婚で、子供は前夫との間にできた子かもしれない。
あるいは、仲の良い夫婦のようだが、じつは奥さんがかつての浮気相手との間にできた子供かもしれない。
あるいは夫に原因があって子供ができないため、精液バンクを利用して体外受精でできた子かもしれない。
いやいやそうではなく、奥さんが不妊症のため二人で相談してもらった養子かもしれない。
・・・ということである。半分冗談にしても、そんな冗談が生まれる社会風土であった。当時の日本では考えられないことであった。そうしたカルチャーショックの数々をいずれは書いてみたいと思う。
ところでDuplexの話にもどるが、私の家の隣(といっても同じ屋根の下)はKathyという年配の独身女性で良い人でした。娘が生まれたとき、医師に「ミドルネームはどうする?」と聞かれて返答に窮した。妻と相談して、隣のおばさんの名前をもらった。
「キャシーにします。スペルはCATHYかな?」と応えたら、「キャシーというのは、キャサリンかね?それともカスリン?キャスリーン?」と問われた。英語が苦手な私に即答は無理。調べたら、CATHERINE、CATHERYN、KATHERINE、KATHLENE、KATHLYN、KATHLYNNE、KATHLEENとあった!
隣のおばさんの名前はどれだっけ?知るわけがなかった。わざわざ聞くのも恥ずかしいので、私の名前のKATSU・・・のKAをとり、Rより発音しやすい(と思う)Lを採用して、KATHLEENに決まった!
そういうことです、わが娘よ、あなたのミドルネームの由来は。
※この記事は、WordPressのトラックバックを試そうと思って書き始めたら、昔のことを思い出してつい長くなってしまったものである。