SNSの人間性効果
SNSを活用することによってどんな効果があるのかを考えてみた。情報共有だとかコミュニケーション用だといったツール面ではなく、穏やかな人間関係を支えるSNSという視点で思いつくままに書いた。皆さんのご意見を聞きたい。
1.信頼感が生まれる
お互いの日記を読みあうことで、それまで知らなかった友人の素顔を知り、コメントをしあうことで親近感が強まり、それがより強い信頼につながっていく。友人でない見知らぬ人との間でも、日記を読んでその内容に共感を覚えたり、互いにコメントしあうことで親近感が生まれるということは事実である。十数年前、パソコン通信の時代に私が参加していたあるフォラムで、3年間に5組の夫婦が誕生したのがひとつの例証であろう。
社内SNSでは、職場で話したこともない社員同士が話し合う機会ができる。見知らぬ社員同士が、日記を読みあうことで親近感が生まれ、類似した仕事や商談に 関係していることを発見し、協力し合うこともある。こうした親近感や仕事面での協力関係は、組織を超えた連帯感を生む。このことは、お客様との信頼関係構築のツールになることも示唆している。人間性効果に着目したCRMともいえる。業界SNSやビジネスパートナーSNSでも同じ効果が期待できるだろう。かつての流行言葉、「バーチャルカンパニー」と通じるところがある。
3.組織を超えた人間関係が広がる
見知らぬ社員同士が親近感をもつと、社内の組織を超えた人間関係が広がる。信頼感が生まれると人は穏やかになり、安心感が生まれ助け合うようになる。経営者がなすべきことは、そういう場を提供しサポートすることであろう。権威を振りかざして、使わせるようなやり方は逆効果である。社員が自主的に参加し、楽しむような風土を醸成することが大切である。そのためには自ら一個人として使うことが理解への第一歩である。
4.忌憚なき意見が交換できる
社員同士やお客様・パートナーさまとの間に信頼関係ができれば、忌憚なき意見を交換できるようになる。あるいは最初に親近感を感じて、忌憚なき意見を言える ようになって、互いによく聴くことで信頼感につながる。どちらが先か分からないが、「忌憚なき意見を言い合える職場環境」こそ、経営者が心血を注いで作る べき組織風土であろう。それがJQAでも言っていることである。
5.愛と情報は惜しみなく与える
かつてのグループウェアや知識エンジニアリングといったものは、 「情報蓄積」とか「知識共有」、「知識活用」といった効率化ツールの側面ばかりが謳い文句であった。しかし、情報や知識は「社員」が掴み、持っているものである。これを惜しみなく発信しないと、いくら高機能のツールがあっても意味をなさない。上司・同僚・部下の区別なしに、助け合う精神をもって情報を惜しみなく発信しあうような環境を醸成するという効果も期待できる。
※ここで書いたのは「良い面」である。「悪い面」もおなじくらいあると考えて良い。それは現実世界での人間関係に裏表があるのと同じである。
※社会学や心理学的な考察が必要でしょうね。下記のような報告があるようです。
「社内ブログ/SNSでは、社員が定期的に書く日記が、社員のプロフェッショナルへの成長を支えている。日記という自己物語を書くことにより、『自分は何者なのか』を自問自答して、アイデンティティ(自分探し)の見直しを行っている。それに仲間がコメントを付けて励ます。その結果、人間の成長において、心理学上有名な「ピグマリオン効果」が働くと考えられる。」
※「見知らぬ人同士がお互いに親近感を感じ、それがお互いの信頼感に繋がっていく」という現象は、社会心理学上、「単純接触の原理」と呼ばれるそうです。この辺の情報をお持ちの方はご意見をお願いします。