人気のLet’s Noteと不評のVista
昨年末から欲しかったLet’s Noteを買った。バッテリ寿命の長さと耐久性が魅力だった。これまでのモバイルパソコンは、その時点で一番軽いのを選んでいた。最新のは2~3年前に買ったMuramasaで軽くて薄いのが特徴である。しかしバッテリー寿命が一時間も持たない。いまやバッテリーの劣化もあってフル充電で30~40分で用を成さない。
Let’s Noteはビジネスパソコンとして根強い人気があるというのを昨年末に知った。ある量販店で24万円だったのであきらめたが、年が明けてもあきらめきれず、kakaku.comなどで最安値をウオッチしてきた。本命のW5LW8AXR(昨年10月発売のXP搭載モデル)は、一月末までは16~18万円だったが、Vistaが30日に発売されたあと、なんと20~22万円になってしまった。
先週木曜日にkakaku.comから案内が来た。本命の旧機種ではなく、新発売のVista版が、税込みで16万7200円、送料無料!とあった。もうこれしかない、もうこれ以上待てないと思って、すぐ申し込んだ。出品されたばかりであったが、一日遅れたら、また売り切れて、18万、19万になると思った。本命の方は生産中止でXPを欲しい人がまだいるから20万円より安く買えそうにないと判断した。
Vistaが欲しいわけではないが、Core Duo 1.06GHz搭載と、本命より長いバッテリ寿命14時間が魅力である。この週末にセットアップして使いたかったので、一昨日神田にある店まで取りに行った。近くの無線Lanが使える喫茶店に入って、早速セットアップした。XPよりも簡単ではやくできた。
無線Lanにも接続して、FireFoxブラウザ、GoogleやFlashなどのプラグインをダウンロードして準備完了。1時間くらいで終わった。XPのときは数時間かかった記憶があるので、ずいぶん簡単になったと思う。我輩の知識と腕が上がっているためかもしれない(笑)
Vistaが欲しかったわけではない。昨年にベータを試用したがとくに必要な機能はなかった。それよりリソースを食って性能が悪いだけで、しかも厚化粧になって使いにくくなっている。
そういう理由もあって、Let’s NoteのXP搭載の旧機種のほうが価格が高くなったのであろう。最安値で20万円以上である。Vista発売までは、17万円くらいだったのにVista発売後に3~5万円高くなった。在庫が少なくなったのと、人気が高く、購入希望者が多いということ、そしてVista購入の必要性を感じない人が多いというのが理由であろう。
私も同じ理由で旧機種が欲しかったが、3万以上の価格差で以前より高いのを買う気になれなかったのと、もう待ちきれなかったからVistaにした。使ってみて案の定、Vistaは、XPと比較して良いことはほとんどない。たしかに初心者にはわかりやすくなっているかもしれない。しかし、95からつかっている人間には、また使いにくく、わかりにくなった、というのが第一印象である。
たとえばエクスプローラを使ってフォルダーやファイルを頻繁に使い、自分で整理することが多いのだが、この操作と画面でのスペースが少なくなって、使いづらい。XPでも不要な機能を20~30くらい消してパフォーマンスを確保し、ファイル操作も98機能に戻して使っている。一番いやなのは、自分の知らないところで、コトコトとディスクアクセスをするプログラムが動いてパフォーマンスが極端に落ちることである。これはVistaも同じで、XP以上に悪くなっているようだ。というのは、アプリを動かしていないのにスレッドが673もできている!
Vistaの特徴として宣伝されているセキュリティ強化には失望した。たとえばスパイウェアやワームが勝手にアプリを起動しないようにセキュリティが強化されたというが、アプリを起動するたびに「これはあなたが起動していますか?」というポップアップがでるだけで、目障りなことはなはだしい。MS社のソフト起動時も出る。自分で判断できず、判断と責任をユーザに押し付けているだけである。
もうひとつ、やたらと宣伝された「見やすい、美しい」ということだが、デザインとレイアウト(Look&Feel)は変わりすっきりきれいになっているとは思う。しかし、Vistaを特徴付けるAeroは、メモリが1GB以上でないと使えない。標準512MBで動かすと案の定パフォーマンスが目に見えて悪くなった。OSが主役できれいに、というよりフラッシーになってどうするのかといいたい。OSは縁の下の力持ちで、主役はアプリに譲るべきでしょう。
1GBにするためには、さらに25000円払って512MB増設する必要がある。それだけの価値があるとは思えない。とにかく厚化粧である。 Win95では300MBもなかったと思うが、VistaではWindowsディレクトリだけで、なんと6.7GBもある!驚きである。ディスクは60GBとあるが、空き領域をみると41.8GBになっている! 基本的に必要な機能はほとんど変わっていないのにどういうことだと思うのは私だけだろうか?
Vistaの良いところもある。まだテストしていないが、Vistaで期待しているのは、バックアップと暗号化の機能である。ビジネスユースでは非常に大切な機能である。XPでは、サードパーティのバックアップソフトを使っているが遅いのが不満である。変更が多いとそのチェックのために一時間くらいかかることがよくある。これが改善されたVistaバックアップ機能であればぜひ使いたい。
もうひとつの暗号化あるいはファイル単位でのセキュリティ保護だが、一年ほど前にXPで追加機能として発表された。しかし、企業内でのエンドユーザの面倒を見るシスアドたちから、「リカバリや企業情報の管理が大変になる」といって猛反発があった。結局、アナウンス後一週間くらいでリリースを断念したという経緯がある。さて、Vistaではどうなっているか?(つづく)